海外留学の注意点。SNS

私自身は短大でカナダへの海外留学を経験しましたが、30年近く前の話となると、連絡手段など環境も現代とはだいぶ違っていました。

 

今度、友人の娘さん(Aちゃん)がカナダの高校に留学するというので、必要書類の記入方法でお手伝いをした際に聞いた最近の海外留学事情をお話したいと思います。

 

Aちゃんにとって初めての海外生活になるので、私もできる範囲でアドバイスをしてみたのですが事情も違うということで、Aちゃんは先に留学した先輩の体験や留学斡旋業者からの留学前に教えられた注意点などを私に共有してくれました。

 

興味深かったのは、国内外で今問題になっているSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の利用について、留学中は特に利用を差し控えるように注意されたそうです。ホームステイが前提の高校生の留学では、ホストファミリーとのコミュニケーションが重要となりますが、留学して2〜3か月というのは英語での意思疎通でのストレスもあるせいか、SNSでのコメントやつぶやきから大きな問題に発展することが多いそうです。

 

本人にとっては、日本にいる時のような(日本語での)軽いぼやきのつもりでも、ホストファミリーやその親類や友人が目にし翻訳機にかけて英語に変換されると、何ともキツイ文言になったり誤解を招くような文章になってしまうのです。
SNSの利用法については、国内にいる時から意識をしっかり持って使用しないとトラブルを招いてしまいますが、親元から遠く離れ誰も知らない土地で一人で生活する中で、第二の家族となるはずのホストファミリーとの間に溝を作ってしまう可能性があることを自覚しておくべきなのです。

 

海外留学を経験すると日本にいるときよりも大きく成長して帰国するとよく耳にしますが、20年前、いや10年前の留学経験者には無縁だった、SNSというツールによって、より精神的にも大人の自覚が芽生えるのではないかと思います。